予備自衛官補 試験

予備自衛官補って何?

予備自衛官という言葉すら聞いたことがなかったが、当然なことだが自衛官すら興味がなく毎日の訓練が大変そうだなよな程度にしか思っていない。うちの会社にも自衛官(陸上)から中途で入社している人もいる。

そんな中6月頃に自衛官広報の方が事務所を突然訪れた、みなりは自衛隊そのもの、恰幅もよく良いおじさんに見える。歳を聞くと35歳で意外に若いんだねと思った。

うちの会社になんだろうと要件を聞く、予備自衛官というものがあって第3種電気主任技術者の技能を活かしませんか?っていうことらしい、試験にさえ受かれば予備自衛官補になれて訓練が開始するらしい。

その日はパンフレットをいただいて名刺交換をして事務所から退室していった自衛官広報の後ろ姿その後、インタネットを駆使して予備自衛官のことを調べて行った。

予備自衛官補になったら

調査開始から数日、次のような順序で予備自衛官になるらしい。

  1. 予備自衛官補の試験健康診断
    歯の検査(歯抜けでなければ良い)、刺青がない事、各関節が不自由なく動くこと、目の検査、聴力の検査、色盲の検査、X線検査、問診(大きな病気がなくてんかんや痙攣も確認口述(面接)
    面接官3人で色々聞いてくる キッカケや自衛官補は何年続けられるかなど 約20分程度

    Web試験
    ・適応検査
    76問程度 日常的なことを聞いてくる はいといいえとどちらでもないで答える。
    ・小論文
    あなたの技能を自衛隊でどのように活用するか?

  2. 予備自衛官補 約2年
    技能は2年間で10日間の訓練を受けることで晴れて予備自衛官となる。
    詳細は1年間に連続5日間の缶詰訓練
    曜日は木金土日月の5日間で設定されていて会社は3日間休むことになる、休むことのできない企業はなかなか厳しいのかもしれない。
    一年目の5日間は次のとおり
    ・精神教育、服務、体育
    ・基本教練
    ・野外勤務
    ・職務訓練
    ・特殊武器防護。野外衛生等
    二年目の5日間は次のとおり
    ・精神教育、服務、体育
    ・武器訓練及び射撃
    実弾射撃
    ・職務訓練二年目に実弾射撃!おっと非日常な訓練の中に最も興味深い訓練が!自衛隊広報の方にきいが自動小銃のライフルを実弾射撃数発打つ訓練があるということだ。よく自衛隊門の前に立っている方が持っている銃がそれに当たるらしい。映画に出てくるようなカッコイイものではないがものすごい興味をそそられる

    予備自衛官補の教育訓練招集手当 一日8,800円 ✖️ 5日間 ✖️ 2年間 となる。

  3. 予備自衛官
    予備自衛官補の訓練と同様で基本は5日間の連続になるが、社会人なので2回に分けることも可能で必ず土日が含まれる。例えば 金土日 と 土にちで2回に分けて5日間と言うようにこの場合だと一日会社を休む形となる。5日間の訓練は次のとおり
    ・被服等の交付 着隊式 健康診断等
    ・野外衛生 体育訓練 基本教練
    ・武器訓練 射撃予習 射撃検定
    ・技能に応じた職務訓練
    ・精神教育 防衛講和 制度教育 表彰、離隊式ここでもやはり射撃検定という名の射撃訓練がある。

予備自衛官補を受けるきっかけ

ここまできたらお分かりだろうけど、予備自衛官補を受けるきっかけは非日常な訓練にある射撃訓練と年間もらえる月額4,000円の手当てだろう。

この手当の他にも訓練招集手当が日額8,100円もらえるためこれが5日間と旅費がもらえるらしい
4,000✖️12カ月と8,100✖️5日間 88500円の手当になる。

この他にも異業種が集まるため様々な情報交換ができ自身の視野を広めるキッカケにもなる、これは即受験票に記載して予備自衛官補の試験を受けるしかない!

自衛官の広報に電話して予備自衛官補になるための方法を確認していく、非常にあっさりだが、受験票に必要事項を記載して写真を貼り付け提出するだけだった。

予備自衛官補の試験日確定

帯広駐屯地にて9月30日8時から開始ということで決まった。釧路から行くとなると帯広に泊まるか、車で朝早くに行くかとなるが車はない、自衛官広報の方が家まで迎えにきてくれるらしい。

よほど自衛官になって欲しいのか私としては非常に助かる。釧路から帯広までは2時間の道のりだから5時に家の前に来てくれるということだ、とっても優しいがとっても早い時間だ。

2時間って高速道路に乗らないのかな?

当日 2023年9月30日 朝5時 自衛官広報の車が到着 迎えに来てくれた、道中は自衛隊のことなど聞いたというかものすごく喋る人だった。退屈ぜずに楽しく道中進む。

やはり高速道路には乗らずに国道を進む、高速道路だと1時間30分程度で着くんだが、経費の問題なのだろうか?戦車にもエアコンは付いていないらしいから大変なことだ。

予備自衛官補の試験は年間2回ある春と秋で春は釧路でも行われ秋は帯広となるらしい。今回の秋は7名の技能を持った社会人が集まっていた。

今回の技能を持った人たちは理学療法士・第三種主任技術者(これ私)・2級建築士・2級建築施工管理・応用情報技術者・看護師・TOEIC、TOEFL

年齢も30代から53歳までがいた、私は51歳だが53歳の女性で技能は英語らしい。女性は看護師を含めて2名だった。男性は5名でごっつい人からひょろっとした人など様々だった。