スクレイピングの違法性について

スクレイピングと検索するとよく目にするのが「違法・法律・禁止」等の文言です。
過去には図書館のサービスに対して、男性はスクレイピング(クローラー)を行い、図書館のサーバーをダウンさせアクセス障害が発生した。その男性は偽計業務妨害で逮捕された。結局のところ故意ではなかったため不起訴処分となった。男性が作成したプログラムはサーバーに負担がかからないように設計されていて今回のアクセス障害は図書館システムの不具合だった。また同様な事を国立国会図書館でもインターネット資料収集のためクローラを用いている。

機械的にインターネット上から情報を収集すること自体は国も行っている。ヤフーやグーグルも検索情報を常に収集(クローラー)しています。ですから、迷惑行為とならないスクレイピング(クローラー)は違法性は全くありません。

つぎに私が製作したアプリについて
利用者は各サービスから必要なデータを取得してそのデータを活用したいと考えている。
しかし、活用には次の課題があります。
・データ取得手順がわからない
・すべてのデータ取得に時間がかかる
・そのデータが専門的過ぎて活用が難しい

これらの課題を解決する事と家や企業の電力データを皆さんが効果的に活用する事が目的です。エネルギー管理士の私が、少しでも皆さんの省エネに貢献できることを期待して製作しました。

アプリではどのような手順で処理を進めているのでしょうか?

基本的に最初のログインは利用者が行います。
ポイント:サービス提供側のインターフェイスを利用してログインしたことを認識してもらいます。

手順は次の通り

1.アプリ(WebView)が各サービスのログイン画面を表示します。
2.利用者はいつも見るログイン画面からIDとパスワードを入力してログインします。
3.IDとパスワードをスマホに保存します。「次回オートログイン処理のため」
4.アプリがログインを確認出来たらクッキーをWebViewから取得します。
5.必要な電力データを取得します。
6.利用者がわかりやすいグラフに加工して表示します。

4.項目でアプリ側より「電力データ取得を自動的に行う」このとのメッセージを利用者にお知らせします。
いやならキャンセル又は良ければOKが選択できます。ここで利用者への同意を求めています。

法的なグレーゾーンとして
各サービスには利用規約があります。あくまでも利用規約はサービスを利用しているユーザーへの規約になります。アプリを製作した私に対しては効力は無いと考えています。また、ほとんどの利用規約には「スクレイピングを禁止します。」とは記載されていません。

もし、「スクレイピング行為を禁止する」が利用規約に書かれていたとして、アプリの利用者が便利なので利用を続けるとしましょう。
もちろんアプリ製作者は次の事を遵守します。、
・サービス提供側への配慮としてサーバーに負担のかかる処理は一切行わないこと
・「ログイン情報」や「ユーザーが取得したデータ」を無断でアプリ製作者又は外部へ送信しないこと

ここで次の疑問が出てきました。
1)サービス提供者からアプリは利用規約違反になるから削除してほしいと依頼があった場合は無視しても良いのか?
・私個人の考えではアプリ製作者はサービスを提供を受けていません。また利用規約に同意もしていません。したがって削除の依頼はお受けしません。

2)なぜサービス提供者は削除してほしいのでしょうか?

・セキュリティーの問題?
スマホ内で完結するアプリのためセキュリティーは万全です。
スマホ内のブラウザー(safariやchrome)と同等のセキュリティーを備えています。

・企業情報が引き出される懸念? {利用者が確認できる情報 = 企業情報}
利用者の同意があればその情報は共有する事が可能と考えています。
あくまでも利用者が確認できる情報のみです。

・アプリ利用者からの問い合わせが増加する?
アプリに関する問い合わせはアプリ製作者としています。

・アプリに対する拒否反応?
サービス提供者側でもっと良いアプリを作成してください。